やっと売れました！？

　先日、東町にある築26年の中古一戸建ての決済をしました。その物件は元付業者が某大手企業の不動産部門で、当社に10年以上前より下請けで販売依頼があった物件です。当初提示した査定金額と売主の希望価格に大幅な乖離があり、困難が予想されていました。幾度か多少価格も変更もしましたが、年月が経つに連れて査定価格も下がってきますので、多少の見直しでは実際の売れる価格との差は縮まりません。その不動産部門が縮小されて、一旦、販売中止。その後、2年前位に東京の別の不動産会社より、何の縁があってか、再び、販売依頼がありました。その折、売出価格も大幅に見直ししましたが、運が悪く広島市内で土砂災害があり、山際とか？傾斜地にある物件は警戒区域に指定されたりして、状況は悪くなる一方でした。再度、現状を踏まえて販売価格の見直しを提案してきましたが、間に東京の不動産会社がいたり、本人も東京に住んでいるのでピントずれでなかなか売却には至りませんでした。しかし、今回、大幅な価格交渉の末、ようやく当社の手から離れることとなりました。当初から言えば、実に1000万円以上下がったこととなります。
　このケースはそれでも売却できて良かったのですが、同じような長期滞留物件は当社でもそうですが、他社のホームページや検索サイトを拝見してもかなり多く見受けられます。我々の提示する査定価格は事例の蓄積と経験に基づき導き出した価格ですので、一つとして同じものがない不動産価格でも大体的を得ています。当初の売出価格設定を間違えると結果的には大きな損失になります。また、不動産価格は時間の経過と共に、どんどん下がってきます。上がることはありません！（特に三原などの地方は！）ですから、1年以上売れない物件は価格見直しは必須です。
　我々も三原以外の他エリアの不動産査定依頼があれば表に出ている価格（もしかして滞留物件かもしれない？）でしか判断できないので、実際売れる価格査定を地元不動産会社に聞き込みしながらお出ししているようにしています。しかし、残念ながら、そのエリアでの経験値がないと成約相場でなく、インターネット上に出ている売出価格相場で査定書を作成したり、売主に聞こえの良い、高い査定価格を提示して物件確保している業者もいるみたいです？そのエリアの不動産はそのエリアで永く信用やってきてて実績のある不動産会社に任せた方が近道なのです！前出のように、他エリアの業者は三原の物件の販売は三原の不動産市況を知っている当社のような会社に価格意見を求めたり、実際の客付の多くも地元の業者が行っているのが現実です！