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売主の負担と責任の増加?!

 2月も後半になりますと、日中はずいぶんと過ごしやすくなってきました。さて、不動産売却相談が多くなってきています。理由は単純処分、相続、転居などにより様々です。依頼を受けると物件調査に入りますが、最近、特に注意しているのは境界です。少し前までは費用負担の問題もありある程度ハッキリしていれば多少なあなあなところもありましたが、最近は売主に費用を持ってもらい引渡時までに官民もしくは民民の境界確認図はできるだけ頂くようにお願いしています。またインスペクション(建物診断)についても来年度から媒介契約時に確認する流れになっており、実務的に気なるところです。旧耐震の築年数の古い建物をインスペクションしても、瑕疵保険に加入しようと思えばそれなりの改修工事をしなければいけないし、現実そこまでお金をかけるのであれば解体という判断もでてきます。難しいところですが、建物診断士の目によるチェックで売主、買主に建物の現状を把握してもらい、それでも購入するかどうかでしょうが?致命的な瑕疵(傾き、手抜き工事など)が発見されれば、恐らく旧耐震の中古物件は建物評価0に近くなり、価格は下がっていくことになるのでしょう。今後、先程の境界問題も含めて、売主側の負担と責任が増えていくということです。

by koeiomyo | 2017-02-24 13:04 | 不動産 | Comments(0)