法定研修会にて
昨日は福山にて広島県宅地建物取引業協会の法定研修会がありました。内容は①「県に寄せられたトラブル事例・不正業者の排除について」②「民法改正を見据えたトラブル事例について」です。残暑厳しい折、三原からも多くの不動産業者がお越しになっていました。
①については免許業者でない個人などが値上がりしそうな不動産を取得し、高く売り抜けて儲けようとしている人が多く回りでも噂?を聞きますし、また不動産業者が幇助して宅地を数画に分けて売っているのは三原の業者の中にも懲りない面々をお見受けします。前者の素人個人が売却益狙いで差益を抜こうしていても高い授業料になっている話も聞きますし、短期の譲渡益は50%近くの税金が取られるのであまり業者から見ても旨味が無さそうなので好きにしたらと言った感じで見ています。しかし、この物件の販売に仲介として関わるのは業者として注意が要ります。無免許業者の幇助となり業務停止処分などの対象になります。また後者にしても形式的に地主から買い取った形を取ったりしているケースも見受けられます。ただし、問題なのは法律で禁止されていますが、現実には横行しているということです。なぜならばこの件で処分しようと思っても刑事告訴が必要なので警察にこの人?(この業者?)がこういう無免許営業、幇助をしていると訴えなければ表に出てこず、堂々まかり通っていることです。ですから宅建協会が本気でこのことを問題視しているのであれば支部毎で報告を受けた事案を警察に通告できるシステムがなければ益々無免許営業・幇助が後を絶たないと思います。
②については来年4月1日以降、民法が大幅に改正されますので、それに伴う変更点などの説明です。講師である弁護士の先生も早口でチャッチャしゃべりまくっていたのでついていくのに疲れましたが、要は売主側、貸主側に有利であった解釈が通用しないので注意が必要で、それに伴い全宅連の契約書の等の書式が変わりますので対応よろしくということです。私が気なった点は中古物件の状況報告書を中途半端にしていると売主に契約不適合責任が生じるので要注意です。
余談ですが、確かに、多くの人が研修会に参加されていましたが、我々でも対応が心配なのですが、高齢の業者さんは書式のダウウンロードもできないような方もいらっしゃいますので流れに対応できるのか他人事ながら心配してしまいました。

by koeiomyo | 2019-09-11 12:12 | 不動産 | Comments(0)